保育園お迎え時のこと。
うめ組仲間のK君と帰る時間が一緒になった。
娘はK君と仲良しらしく、家でもよくK君の話をしてくれる。
娘とK君は、至近距離で顔を見合わせながら
「バイバイ!バイバイ!バイバイ!またあそぼーね!!」と言い合っていた。
お互い鼻水を垂らしながら。
そのまま下駄箱のところに来て、2人で並んで靴を履いていたのだが、
娘の方が履き終わるのが早く、そのまま出口の門へスタスタと歩いていく。
その様子を見て、Kくんが
「まだダメ!まだ行かないで!まだ行かないで!」と必死に引き留め始めた。
しかし娘は聞こえていないのか、立ち止まることなく歩いて行く。
それを見てK君は諦めたのか、出口とは逆の、園庭の遊具の方へへ行き、遊びだした。
さあ門を出ようとした時、娘が「K君とバイバイしたい」と言い出した。
K君は遊具のところにいる。娘はとびきり大きな声で「バイバーイ!バイバーイ!」と呼びかけた。
遊具と門の距離はおよそ30mぐらいはあるだろうか。
すると声に気づいたK君が、こちらに向かって走り始めた!
2歳児にとっての30mは、大人にとっては100mぐらいだろうか。
その決して楽ではない距離を、K君が懸命にかけてくる。
しかも動機は、「友達とバイバイしたい」だけである。なんて純粋な走りだろうか!
こちらに到着したK君と娘は再度バイバイの応酬とハイタッチを交わして別れたのであった。
ほんの数ヶ月前まではこういう友達との交流は見られなかったので、急成長したなあとしみじみ。
その後、車の中で娘が
「Kくん、『まだいかないで、まだいかないでー』って、いってた!」と嬉しそうに話していた。
聞こえとったんかい。